思わぬ出来事(台所編)
それは台所で起こった。
うちの台所の流し台の上は非常に狭い。
(今風&おしゃれに言うと、うちのキッチンのシンクの上は非常に狭い。)
流し台の上に小さなまな板(約30cm×15cm、厚さ2.5cm)を置くのも必死である。
先日、このまな板が台所で作業中に足の上(足指)に落っこちてきた。
ううっ、痛い…!
その場にうずくまって悶絶した。
しばらくしたら痛みは消え、ひどく腫れるようなこともなかった。
思ったより大したことがなくて良かった。
少々昔の話になるが、以前、台所でもっとこわいことがあった。
いつもお肉が安売りの時に大量に買ってきて、小分けにしてラップで包み、冷蔵庫の冷凍庫にストックしてあるのだが、
冷凍庫の扉を開けた瞬間にカチコチに凍ったお肉のかたまりが、同じく足の指(親指)に落っこちてきた。
この時はもんどりを打っての悶絶であった。
足の指はみるみるうちに二倍くらいに腫れあがった。
マンガみたいな腫れ方に涙が出るほど大ウケしたが、それと同時に涙が出るほど痛かった。
夜中であったが、その足で自分で車を運転し病院に行った。
レントゲン撮影のあと診察室に通された。
こんなに腫れてるから足の骨が折れてるかも、と思ったが骨は大丈夫であった。
「打撲ですね」、医師がそう言いながらカルテを記入している。
「で、何が落っこちてきたんですか?」そう聞かれ、
「肉です。肉!お肉です。それがこうやってここに落っこちてきたんです。」とジェスチャーつきで説明。
その瞬間に医師の手が止まり大爆笑し始めた。
「いや~、長年医師をやってるから色んな物が落ちてきた、と聞くんですが、肉ですか!肉!ほぉ~、肉ですか。」
「肉は初めてです!!」と医師。
「肉で打撲、…ね。」とそう言いながら医師は終始笑いながらカルテに記入。
完全に笑いのツボにはまっていた様子であった。
横で看護師さんも大爆笑、であった。
私も爆笑であった。
それにしても、足の指が二倍くらいに腫れあがった時は「絶対に骨折してる」と思ったが、打撲ですんだので不幸中の幸いであった。
いや~、世の中、いつどこで何が起こるか分からない。
家の中でも危険がある。
まさにそういう出来事であった。