芽出しアジサイ

いけばな

芽出しアジサイ との出逢い。

芽出しアジサイ を花材にいけばなを生ける。

二年ほど前、お試しで生け花教室に参加したところ、これがことのほか面白く、以来、いけばなを始めた。(小原流
枝・葉・花の向きを見定める、構図を考える、剣山に挿す、…
この時は無心だ。
全ての雑念が取り払われている、といっても過言ではないだろう。
月一回のお稽古では毎回心がリフレッシュされている、そんな風に思える。

先日、初めて花展に出品した。
お稽古の時は先生が花材を用意してくださるのだが、今回は自分で花材を選んでの挑戦であった。

お花屋さんに花材を調達しに行く。
店頭には桜、桃、サンシュ、…その他の枝物が、
店内には色とりどりの花が、ところ狭しと並んでいる。
それらをひととおり見ていく。

小原流の基本のかたちの骨組みとなる枝=役枝(やくえだ、又はやくし)は、「主枝(しゅし)」と「客枝(きゃくし)」の二つである。
漫画・舞台でおなじみの『ベルサイユのばら』でたとえると、
主枝=作品の中心となる主役…オスカル
客枝=主枝のゲスト(主役を引き立てる脇役)…アンドレ
中間枝(ちゅうかんし)=作品に変化をつける脇役…その他キャスト
という構成である。

さて、主役ある主枝を何にするか?

新芽がめぶいている 芽出しアジサイ の写真店頭で綺麗な班が入った芽出しアジサイに目がいく。
しかし花展には少々地味かなと思い、店内のカラフルな花の中から主枝を選ぼうとする。
が、あの芽出しアジサイがどうも気になる。

カラフルで豪華な花々をながめ、迷うこと小一時間。

おそらく、こうなる運命だったのだろう。
私はインスピレーションに従うことにした。

少々地味でありながら、芽吹きに生命力を感じる芽出しアジサイを主枝、主役のオスカルに決定。
客枝、アンドレ役は赤いラナンキュラス。
他キャストはレースフラワーと玉シダ。
それらを選んで、出来上がったのが👇こちら

芽出しアジサイ を主枝に生けた作品の画像

一番上の写真の芽出しアジサイは、花展での展示を終えて一日後に撮影。
たった一日で花展の時よりも随分と葉が開いた。
花が咲くまでがんばって育てようと挿し木に👇(土挿し、水挿し)
どんな花が咲くんだろう。
楽しみである。

水挿しにした 芽出しアジサイ の画像鉢植えにした 芽出しアジサイ の画像



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