番外編 子どもに起こった出来事1

おいたち

前書き
この編はお笑いなし&重い┗(;´Д`)┛内容となっております。
私自身の心の中を今再び整理しながら、子どもの身に起こったこと、発達障害、心の病、人間の可能性について三部に分けて綴ります。

子どもが生後8カ月の時、ショッピングセンターのアミューズメントパークでアンパンマンやSLマンの乗り物に初めて乗せたあげた。
この時子どもはそれはそれは大喜びであった。

それから約一週間後、ずっと行方知れずであった夫から「子どもを貸してくれ」と電話があった。
夫の実家がその年の秋祭りで祭りをとりしきる家の当番にあたっていて、その席で自分の子どもを近所の人に見せるので貸してくれ、ということであった。

居なくなって半年、その間に何の音沙汰もなく、突然の連絡がこれだった。
「こどもは物ではない。物のようにこどもを貸すわけにはいかない」と断った。

この電話やりとりの数日後、子どもが肺炎にかかり入院した。
この頃、私はある手術を受ける予定で手術日も決まっていたが、入院中のこどもに付き添うため、手術を延期して子どもに付き添う。
10日後に子どもは退院し、入れ替わりで私が入院した。

アンパンマンの乗り物に乗り大喜びの娘の写真「しばらく子どもには寂しい思いをさせてしまう。退院したら一番にあのショッピングセンターに行こう、子どもと一緒にまたアンパンマンに乗ろう!」そう思っていた。

夫は「子どもを貸してくれ」と言っていた。
入院中に夫が子どもを連れ去るおそれがある。
子どもを預かってくれる母と妹に、「夫には絶対に子どもを渡さないように!」とお願いして入院した。

ところが夫は私の入院中に「こどもを病院に連れてきて!とSunから頼まれたので子どもを渡してくれ」と私の母の元を訪ねて行った。
「嘘をついてでも連れ出すかもしれないので、何があっても絶対に夫に子どもを渡さないで!」と母にもしつこくお願いしてあったのだが、母は子どもを夫に渡してしまった。
「いくらそんな風に言ったって相手は親なんだから渡さないわけにはいかないでしょ!」ということだった。
夫には私の入院のことは内緒にしてあったが、どこかからその情報を聞きつけていた。
夫と夫の家族は数時間であったが子どもを連れ去った。

数時間後、夫らが子どもを連れて私の病室に来た。
夫の姉が「あなたの大事な子どもを返してあげるわよ。こどもなのにおもちゃを見せても全然遊びもしなかったわ」と不満げに言いながら子どもを私の腕に放り込んだ。
そりゃ見ず知らずの大人たちにいきなり囲まれたんじゃ恐ろしくておもちゃで遊ぶどころではなかっただろう。

子どもは泣きはらして顔がパンパンに腫れ、私の腕の中でガタガタ、ブルブルと体を震わせている。その震えは夫らが帰ってもずっと止まらず、私に抱かれているのも恐ろしくてならないといった感じだった。

この時はそんなに大そうなことになろうとは思いもしなかった。
しかしこれから後、大変なことになった。(次回へつづく)



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