初めての手術台

おいたち

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私は1歳の時、大病を患って入院したことがあるそうだが当時の記憶は当然なく、以降は病院とはあまり縁がなかった。
その私が離婚直後に、もの心ついてから初めての入院&手術を経験した。
扁桃腺切除の手術だった。

これよりさかのぼること数年前、やはり扁桃腺炎持ちの妹が切除手術した。
その時、妹は街医者で局所麻酔で手術した。なので大した手術ではないだろう、とタカをくくっていた。
しかし私の時は「あまりの大きさなので全身麻酔で手術します。一度で取りきれず手術を二回することになるかもしれません。」と医者の説明。
大した手術になるらしい。
「手術を二回することになるかも」に大いにびびりながら手術当日を迎えた。

初めて入った手術室、
これがなんと、仮面ライダーで本郷猛が改造人間にされる一室と、あまりに酷似しており、手術台の上でひとりで大ウケ。(おかげで手術の緊張はNothing)
「今から麻酔しますね」と言われた時、「悪の秘密結社のアジトそっくりのこの風景をもう少し観察していたい!」と、必死で眠らないようにがんばってみた。が、麻酔が効くのがことのほか早かったため、非常に残念であった。
手術は無事終わり、めでたいことに一回で全部切除できた!

悪の秘密結社のアジトのような手術室で手術を受けるSunの画

入院中、私の入院手術を知った元夫が病室を訪ねてきた。
「何か困っていることがあったら助けるから言って」と言う。
一緒に働いている時からそういう優しさやマメさがある人だった。
「大丈夫です。ありがとう」とお礼を伝えるも、相手に冷たく接したように記憶している。

ちなみに、これがもの心ついてから初めての入院、手術であったのだが、それから後、今に至るまでの間に計三回、開腹手術を経験した。(うち一回は出産時の帝王切開)
病院によって手術の設備やシステムが色々違っており、手術室内、手術にのぞむ身でありながら、笑いをこらえるようなことが結構あった。それについてもまた機会があったら書きたい。
ということで、おいたち話はここまで。(つづきはまた)

話は変わるが、扁桃腺は当時はすぐに切除することが多かった。が、近頃は少し変わってきている。扁桃は体内に細菌が侵入するのを防ぐ免疫臓器のひとつでもあると分かってきたからだ。
しかし、「切ったら免疫が下がる」「切っても免疫は下がらない」と諸説存在しており、どちらなのかを明確に示すものは未だない。

私の場合、免疫が下がったとは特に感じていない。むしろ、風邪をひかなくなった。これが切除と直接関係しているのかどうかは不明だが、『バカは風邪ひかない』の見本みたいにほとんど風邪をひかなくなった。
あと、手術前はハードワークなどで体に無理を強いるとすぐに腫れたり高熱が出たりしていたが、これがなくなったので、その点はすごくよかった。体調や無理をしていないか?を計るバロメーターでもあったので、そのバロメーターがなくなったことは少し残念である。(無理はほどほどにすればよい話なのだが)

最近は、度々炎症を起こすことで他器官に影響を及ぼすおそれがある場合は積極的に切除し、それ以外においては手術のメリットとデメリットを考慮しケースバイケースで行われている。
ご参考までに。



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