なんちゃら ハラスメント 【 看護学校 ①】
なんちゃら ハラスメント 【 看護学校 ①】
なんちゃら ハラスメント 【 看護学校 ①】、今回の話は看護学校での体験談。
ゴールデンウィークさなかにありながら内容は重め。というのも、今実習のさなかであろう看護学生のことを思う気持ちから、今回と次回の記事は早々に伝えたい、という思いからの投稿である。
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「看護科にはイジメを行う教師が居る。進学はやめて!」と懇願する学友。
高校時代の経験が頭をよぎった。
だが、それまでの二年間、訪問看護師として働きたいという夢を目標に、夜学で頑張ってきた。この夢を簡単にあきらめることは出来ない。
「気持ちは分かった。でも夢をあきらめたくない。」友人にそう伝えた。
ここでひとつ言えるのは、類を友を呼ぶという言葉があるが、
この学友は私のようにハートがとても熱い人間であった。
が、それでいてとてもクールで、物事を客観的に捉えることもできる人間であった。彼女は私と違って、とてもヨミが鋭い人間だった。
卒業後、彼女は病院に就職し、私は看護科に進学した。入学試験、入学金免除の推薦入学だった。
学友のヨミは正しかった。
まもなくして私はイジメ教師のターゲットとなった。
それまでに試験で「欠点(落第点)」を取ったことは一度もなかった。
イジメ教師の試験はいつも作文だった。
クラス40人中、毎回私ひとりだけ欠点だった。
一度だけクラスでふたりの時があった。その子は全く白紙のまま提出していた。親の命令で仕方なく登校しており、学校を辞めるために白紙提出した子だった。
課題レポート、提出物も全て「不可」だった。
「不可」の場合、修正書き直しをして「良」or「優良」がとれるまで再提出しなければならなかった。
修正すべき箇所は付箋がついて返されたが、クラスメートは多くて5、6箇所。
私はいつも100以上、あまりの多さで全部数えてない。笑える量の付箋だった。
しかし笑っている場合ではなかった。
みんな2回目の提出でOKだったが、私だけ4回目、5回目と提出し続けた。
いつも最終期限の5回目まで「不可」のままだった。
書き直しと新たな課題に追われ、毎日寝る時間はほとんどない。
手はペンだこだらけでパンパンに腫れて痺れ、血まみれだった。
尋常ではない…。
担任教諭に相談した。
「こういうことをする先生なのよ。くそっ、あいつめ、また始めたのね!」
担任はそう言った。
学友のヨミが正しかったこと、現実であることを更に実感するばかりであった。
学校では教諭同士の間に派閥、上下関係があった。
担任教諭は極めて立場が弱いグループにいた。
「その教師にたてついても余計にエスカレートするだけだから、我慢して頑張るのよ」ということだった。
「我慢して。負けないで。頑張って。」いつもそう励まされた。
ある日、担任教諭が学友たちの「優良」のレポートを借り集めてきた。
レポートの評価の際、特にここは良いという部分に◎と下線が記されるのだが、その部分を「全てかき集めて書くのよ」と大量のレポートを手渡された。
どう対処しても無理だと分かっていたが、担任の気持ちと行動は受け取った。
「優良」の学友たちの知恵をかき集めて結合し( まさに英知の結集である)、提出してみた。が、やはり最終期限まで「不可」であった。
ちょうどその頃、一学年上で学生会長を務めていた先輩が、教師との揉めごとが原因で学校を去った、と知る。
生徒、教諭、多くの人から慕われて成績も非常に優秀な人であった。卒業を目前にしてのことであった。
この人がこの年のターゲットだったのか、とすぐに分かった。
次は私の番だ。
クラスのみんなは来年の病院実習の予習にとりかかっている。
私はまだ夏休みの宿題レポートの書き直しをしている。
レポート再提出の都度「これをパスしないと実習に行けないのよねー。このままだとあなたひとりだけ実習に行けないわねー」、イジメ教師は嬉しそうに言う。愉快で愉快でたまらない、というあからさまなアピールであった。
私はこのイジメ教師がとても恐ろしかった。なぜなら、
この教師は、成績が悪いのはもちろん看護者として決してあってはならない言動が絶えなかった生徒を、異様なほどに擁護し、サポートし続けていた。
他教師らは「看護者に不適格」と指摘し続け、生徒も皆同様に感じていた。
看護の仕事は人に命に関わる。資質は重要だ。イジメ教師の行為は非常に恐ろしく思えた、今でも恐ろしく思う。
たまに信じられない医療事故、虐待事件の報道を目耳にすることがある。
「不適格な者がすり抜けている現実」として、この時のことがふと頭をかすめることがある。
何が正しくて何が間違っているのか、
分からなくなりそうになる、
そんな日々であった。(次回につづく)
内容重めだったので、気分リフレッシュ!に写真を。
今日お散歩中に撮った写真
皆さま、良い休日を。(^^♪