再生可能エネルギー発電促進賦課金 にほえる!
再生可能エネルギー発電促進賦課金 にほえる!
再生可能エネルギー発電促進賦課金 とは?
電気代がやけに高いな、
そう思い電力会社から送付された「電気ご使用量等のお知らせ」を見てみた。
電気料金とは別に「再エネ発電促進賦課金」として956円徴収されている。
965円?!再エネ発電促進賦課金?!なんじゃそりゃ?
お恥ずかしながらよく知らなかった。
いや、「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ発電促進賦課金)」は知っていた。毎月電気料金と一緒に引かれていることも知っていた。
でも何年か前は桁が一桁少なかった。100円くらいだった。
電気料金とは別に、何も気づかずに1000円近くお金を支払っていたなんて…。
正直、大変ショックを受けた。
はっきり言って気付くべきでなかった、知らなければよかった…。
ショックが大きすぎ。
しかしちゃんと気付くべきこと、知っておくべきこと、なのかもしれない。
改めて再生可能エネルギー発電促進賦課金について調べてみた。
再エネ発電促進賦課金は毎月の電気使用量×課賦金単価である。
課賦金単価は毎年経済産業省が決定し、発表する。
今年度は1kWh2.25円となっている。ちなみに前年度は1.58円。
徴収され始めた当初から比べるとやはり10倍ほど値上がりしている。
そもそも、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」って一体なんぞや?
地球環境の保護、地球温暖化、石油資源の枯渇…、このような課題に対し、日本は太陽光、水力、風力、地熱といった再生可能エネルギーの普及を図っていく必要がある。
そのために国は再生可能エネルギーでつくった電力を高く買い取ることにした。再生可能エネルギー発電事業に参入すれば、つくった電気は国が高く買い取ってくれる⇒よって普及が進む、というもくろみである。(これはFIT=固定価格買い取り制度というもので、同様の制度を導入している国は他にもある。)
買い取りに使われるお金は税金ではない。
全国民が再生可能エネルギーの恩恵を受けられるのだから、全国民(電気ユーザー)に負担してもらおうということで、全国民が毎月電力会社に電気料金にプラスして支払っている。
これが「再生可能エネルギー発電促進賦課金」である。
国が買い取っているのではなく、電気ユーザーが買い取っているんじゃないか!とつっこみたくなる。
それにしても、この制度は不公平に思えて仕方がない。
太陽光発電の設備はかなり高額で、設置したくても設置出来ない家庭がほとんどだと思う。設置できる家はいわゆるお金持ちといえる。
太陽光発電を設置したお宅や再生可能エネルギーをつくっている事業所は、発電した分だけ電気代が安く、電気も高く買い取ってもらえる。
再生可能エネルギーの普及にかかるお金は全国民で負担しているにも関わらず、現時点で金銭的にその恩恵を受けているのは一部の家庭、一部企業であり、その差はあまりに大きすぎる。
この再生可能エネルギー発電促進賦課金は、今後も値上がりしていくことが予想されている。
これを支払いたくなければ自家発電するしかない。
出来ればそうしたい気持ちやまやまだが、それは無理な話である。
つくろうと思っても自分ではつくれない電気。
電気ってつくづく大事よね~、と改めて思ったのであった。