道草( みちくさ )
道草( みちくさ )
道草( みちくさ )=目的の所へたどりつく途中で、他のことにかかわって時間を費やすこと。「道くさ」とも書く。また、「寄り道(よりみち)」ともいう。
「道草」という表現は、慣用句の「道草を食う」と関連がある。道草とはもともとは道端の草のこと。(Wikipediaより)
今日の早朝、日帰りで県外に遊びに行ってくる、という娘を高速バスターミナルまで送る。
昨日、一昨日は車や道路が凍結するほど朝は冷えていたが、今日は少しあたたかい。
道中、車のワイパーをほんの時々かける程度、わずかに雨が降ってきた。
私「お天気だいじょうぶかな?」
娘「天気予報は曇りだったよ。傘、ちゃんと持ってるから大丈夫。」
私「じゃあ気をつけて行っておいで。」
娘を見送って帰路につく。
家を出た頃はまだあたりが真っ暗であったが、帰り道では東の空が明るくなってきた。雨も止んで来た。
信号待ちで目に入った東の空、
単に東の空が明るくなっているだけなのだが、妙にワクワクし気が魅かれる。
その景色につられるようにして、道草して帰る。
以下、みちくさ中の画像👇上写真の反対側(背中側)の風景、反対側の空は曇り空。
…、とこんな感じで道草をして帰った。
そういえば、こどもの頃は学校帰りにしょっちゅう道草をしていた。
今は新興住宅地と化したが、昔は周囲に田園風景がいっぱいあり、学校帰りは興味が惹かれるものでいっぱいだった。
しょっているランドセルを下ろして地べたに座り、虫や草を採って遊んだ。
そんな道草好きの少女であった。
そんな私はあるとき、学校帰りにヤギと出遭った。
ヤギの首には大きな鈴、そして短いロープがついていた。が、ロープの先はどこにもつながれていなかった。
私はそのヤギが「捨てヤギ」か「迷いヤギ」に違いない!と思った。
そしてヤギと一緒に自宅まで帰った。
ヤギを家まで連れ帰った。ヤギを拾って帰った。
うちに帰ると母が
「ヤギが捨てられているわけないでしょ!!すぐに元の場所に戻してきなさい!!」と大激怒した。
言われるがまま、すぐにヤギを元居た場所まで連れ帰った。
今思えば、あやうくヤギ泥棒になるところであった。
そんな私だが、今日はヤギではなく、景色を泥棒して帰ってきた。
なんの変哲もない朝の風景だが、川面に写る朝焼けが美しい。
心豊かになる、楽しい道草であった。