警察でのひともんちゃくの後
警察でのひともんちゃくの後、帰りの車中にて。
義母は「あんたたち姉妹のおかげで私はひどい目に遭った。ひどい目に遭っている。あんたたちが黙って素直に書類を書いてくれなかったおかげで、私はひどい目に遭っている。」と後部座席で騒いだ。
一語一句までは覚えていないが、このとき義母は私に対し、かなりヒドイ言葉を羅列した。すると、
「いい加減にしてください!!」
と、運転中のペンフレンドが声を荒げた。
小学生の頃からずっと、彼が人に対し怒りを示すのを見たことがなかった。
これが初めてだった。
そんな穏やかなペンフレンドが、この時、怒りの境地に達していた。
「あなたは誰を目の前にして、そのようなことを言っているのですか!目の前にいるのは、亡くなったあなたの夫の娘さんですよ!その人に対して何てヒドイことを言うんですか!!」
言われた私より、聞いていたペンフレンドが激昂していた。
ペンフレンドの一喝に義母は一瞬驚いたそぶりを見せたが、それでも尚「あんたが子どもを養子にくれなかったおかげで…」など、ブツブツ言い続けた。
義母の「あんたのおかげで、あんたたち姉妹のおかげで…」という言葉は、私には「???」だった。
私が、私たち姉妹が、義母に一体何をしたというのだ?!
その後、ある出来事により、義母の言葉が一体何を意味していたのか、知ることになる。
それは今までの人生の中で、一番不思議に思える出来事だった。
今思っても、それはとても不思議な出来事であった。(つづく)