初めての救急車
先日より風邪気味で昨夜は早い時間から横になり寝ていたのだが、夜中になって目が覚めた。
今回の風邪は喉風邪のようで喉がいがらっぽい。
それで咳をした。するとその瞬間、口の中に生あたたかいものが…。
大量の血だった…。
それからは口と鼻からドバドバと大量出血。噴き出すように出てきて止まらない…。
タオルで押さえているとタオル一本がすぐに血まみれ。
タオル二本目…、止まる気配なし。どんどん噴き出してくる。
「これはまずいかも…」と119番した。
電話口で色々聞かれたが、口を開けば口から、同時に鼻からドボドボと血が噴出しまともにしゃべれない。
年齢と性別と場所だけ必死で伝える。
外に出て救急車を待っていた。
ほどなくして救急車が来た。
しかしうちと違う方に向かっていく。
救急車を走って追いかけていった。
「なんだ、元気じゃないか」と思われただろうが、それからも車内で洗面器がわりのビニール袋に血をドバドバと流しまくり…。
どうやら喉からでなく鼻からの出血らしい。
休日の真夜中(12時すぎ)、「50代、女性、鼻出血(びしゅっけつ=はなぢ)」、この要請を受け入れてくれる病院はどこもなかった。
そのため隣の市まで行くことになる。
一時間経過したが出血はおさまらず。
病院に着いてカメラで見ながら出血部位近くをレーザーで焼き、やっと止血。
動脈近くからの出血であった。
たかだか鼻血、されど鼻血。ちょっと想像を絶する鼻血であった。
ちなみに、一般的な鼻血は鼻中隔の前下端部(キーゼルバッハ部位というところ)がほとんどである。ここは静脈が集まっており出血しやすい。この部位の鼻血は尾翼を圧迫(いわゆる鼻つまみ)することで止血できる。参考までに。
今回の私の場合、出血部位が下鼻甲介のずっと奥、喉の近くの方であった。
原因が何なのか医者に聞いてみたが「分からない」という。
一週間以内にまた出血しなければ治るだろうが、また出血したら病院に行くように、ということであった。
それにしても、「鼻血ブー」で生まれて初めて救急車に乗るとは思いもよらなかった。