人間関係
近頃は携帯電話、ライン、メール…、連絡手段が豊富にある。
「今何してる?」
「今どこに居る?」
「今から行くよ」
と即座に会うことも可能だ。
携帯電話もメールもラインもなかった昔は、「○月○日○時、場所は○○で」と前もって話し合い、約束を交わし、約束の日時に約束の場所で相手と会っていたものだ。
場合によっては待ち合わせの時刻に遅れてしまったり、場所がよく分からなかったりして、相手とすれ違いになることもあるわけで、
そんな時でも相手を信頼して会えるまで待ったり、お互いにどこにいるのか探し合ったりして、「やっと会えたね~」なんてこともあった。
「会う」という約束ひとつにしてもこんな感じだった。
ずいぶん労力と忍耐、信頼が必要とされることを、当たり前のようにやっていたんだなと思えたりする。
ある意味、凄い。
今はいつでもどこでもすぐに連絡を取り合って、すぐに何かを一緒に始めたりすることが可能だ。でもそうなると、いつでも即座に対応することも必要となってくる。
これはこれで大変なことであり、これもある意味、凄いことだなと思えたりする。
いずれにしても、人が何らかのかたちで関わり合うことで、そこに人間関係が築かれている。そして、ささいなことで傷ついたり、知らないうちに相手を傷つけてしまったり…、といったこともある。
私は人付き合いが得意な方ではない。いや、むしろ苦手だ。
要領よく相手に合わせりすることが出来ず、ひとり浮いてしまう時もある。
でも、もし人によって傷ついたとしても、傷ついたその心を癒してくれたのもまた人であったように思う。
私はいつも自分の心に正直でありたいと思っている。
なぜなら、その心を持って築かれた人間関係は、何にもかえがたいものだと思えるから。