クリエイティブにふれる―by珈琲
今回は以前記事でとりあげたコーヒー話の続編でもある。
前回は抽出法によって味が違ってくることを学ぶことができた。
今回は、温度、時間(お湯の落とし方)、豆の挽き方、これらを変えてみて、味その他がどのように変わるのかを検証した。(方式はコーノ式ドリップ)
検証①温度での違い。(95℃、83℃、88℃)
検証②抽出する時間での違い。(2分、3分30秒、5分)
検証③挽き方での違い。(細挽き、粗挽き、中粗挽き)
検証④抽出の過程ごとの味くらべ。(最初の方、真ん中の方、最後の方)
簡単に検証結果をまとめると、
①温度
温度が高いほど濃く出る。温度が高くなると渋みが出てくる。
②時間
早く落としすぎると薄くなる。遅く落としすぎると濃くなる。
③挽き方
豆がエカラグアチェリードロップスの場合、中粗挽きが推奨。
他の豆でもだいたいが中粗挽きでOKだが、早く落としたければ粗目、時間をかけて落としたい時は細目に挽くとよい。
豆の種類、焙煎の深さなどにより挽き方を変えて、味や濃さの調節もできる。
たとえば、キリマンジャロなど深煎りの豆(見た目で黒い豆)は、少し粗目に。
エチオピア・モカ・イルガチェフェ(モカ)など、酸味が楽しめるオレンジ系、フルーティーな豆は浅煎りなので、少し細目に挽くと良い。
④過程
最初の方 一番美味しい。
真ん中の方 最初より味が薄く、物足りない感あり。
最後の方 とても不味い。
(結果はこの記事の末尾に記載。)
写真は、検証④で抽出を三段階に分けた際の写真。
向かって右(一番濃い液)が最初の液、その横が真ん中の液、左が最後の液。
液面の泡の立ち方が違っているのが写真から確認できる。
ちなみに、今回のこの検証は、あるおもしろい構想が元となっている。
「てヲとる teotoru」によるその構想は、クリエイターを中心として人々が集い、クリエイティブが産み出すストーリーを共感し、クリエイティブの価値化を目指していこう!というもの。(「てヲとる teotoru」のHPは⇒こちら)
これを実現するためのプロジェクトのうち、今回は喫茶文化の創造「KISSACO」に参加。
クリエイターは焙煎をクリエイトされている焙煎士の方。
四国のプロジェクト拠点である田舎の廃校で検証を行った。
「てヲとる teotoru」のホームページによると、
プロジェクトは月山(山形)、大屋(兵庫)、飯山(長野)、勝沼(山梨)、
サロンは東京、大阪で今後予定されている。
プロジェクトの拠点は今後、山、海、まち、…と広がっていく予定だ。
毎回、様々な分野のクリエイターと人々が集い、ストーリーを共感し合う。
その中で、それぞれの発見、気付きがある。
それがまたソーシャルでつながり、広がり、紡いでいく、紡がれていく、
そのように思えるのであった。
「てヲとる teotoru」のHPからもご覧いただけますが、田舎の廃校での活動については⇒こちら
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