前妻が語った真実

義母は父が死んだことを誰にも言うな、と言った。特に父の親族に関しては
「私とお父さんは父の親族からヒドイ目に遭ってきた。父が死んだことは絶対に言うな。これはお父さんの遺言だ」と聞かされていた。

だが、先日葬儀屋さんに問い合わせた際、義母が
「四国の人間(親族)がどうしても四国で葬儀をすると言い、葬儀は四国で行うことになった。そのため早く火葬しなければならない」と葬儀屋さんに説明していたことが判明した。

私たちへの説明、葬儀屋への説明、全く違う内容であった。
義母の言葉はもう信用できない。

私は父の親族に父の死を伝えた。
父親族は、義母とは「一度も会ったこともない」と話し、またしても義母の話は全くのデタラメであった。

次に、父の前妻と父のこども(異母きょうだい)にも父の死を伝えた。
前妻は「お線香の一本もあげずにすみません」と謝ったあと、「あの人(義母)とは一切関わりを持ちたくありません!今後こちらには二度と連絡をしてこないでください。」と言う。
そして、私はおそろしい事実を知ることになった。

(Illust by Illust AC)

3年ほど前、義母が「離婚しろ!」と前妻に執拗に嫌がらせをしてきたという。
最初は電話、その次は実際に押しかけてきたが、離婚に応じなかったそうだ。
すると今度は、チンピラみたいな男たちが毎日家にやってきて、家のドアを無理やりこじ開けようとしたり、そこら辺中の窓ガラスを割ったりと、大変だったそうである。

やがて、父名義のサラ金の請求書が毎日のように家に届き、取り立て屋が毎日次から次にやってきた。しまいには警察を名乗る人間までもが家に訪れたという。結局、その刑事は偽物だったと後で分かったそうだが、その間も義母は前妻に離婚を迫り、前妻は家を引っ越しして身を隠し、父とも離婚した、ということだった。

実は、義母が酔って色々しゃべった時、「前妻がなかなか離婚しなかったので、前妻の家にサラ金の請求書をいっぱい送りつけてやった。するとすぐに離婚したのよ。あははは」と義母が話していたのを聞いていた。前妻に対しては私も良い印象を持っていなかったので、この時はさらっと聞き流していた。

前妻は
お父さんからはあの方(義母)は、「昔ソープランドで働いていた」と聞いています。あの人は危険です。気をつけてください。もうこちらには二度と連絡してこないでください。
と、すっかり怯えきっていた。

私は最後に、父の健康、体調について「何か病気にかかっていたか、持病を抱えていなかったか?」と前妻に聞いた。
「慢性膵炎ではあったがいたって元気で、病院にかかったことも入院したこともない。」ということだった。

慢性膵炎は昔からそうだった。
前妻と居た時は父が健康であったことは確認できた。

それにしても、次から次に明らかになる義母の嘘、明らかになる事実、
前妻がおびえるのは無理もない、と思った。(つづく)